Togura - 極めてシンプルな機関リポジトリ
発表者:
加川みどり氏(学術基盤整備研究グループ有志代表)概要:
オープンアクセスや研究データなど様々な要件に対応するため、運用管理が複雑化したリポジトリシステムの維持に困難を感じている機関は少なくない。
学術基盤研究グループ有志は、リポジトリに最低限必要な機能は何かを検討し、JPCOARスキーマ 2.0に準拠したメタデータの記述、ならびにResourceSyncによるメタデータのハーベストに対応した、非常にシンプルな機関リポジトリ構築用ソフトウェア「Togura」を開発した。
本発表では、Toguraの動作、ならびに開発の背景について紹介する。
https://github.com/nabeta/togura
NACSIS-CAT40年間における運用の変更および図書書誌データの「品質」への意識の変化について
発表者:
岡田智佳子氏(NPO法人大学図書館支援機構)概要:
1985年4月に運用を開始したNACSIS-CATは、今年、40年の節目を迎えた。時期を同じく図書所蔵データ件数は1.5億件を超え、2025年度は、名実ともにメモリアルイヤーと呼ぶにふさわしい年となっている。オンライン共同分担目録方式を採るNACSIS-CATにおいて、安定かつ信頼性の高いデータベースを構築するためには、単にシステムを整備すればよいだけではなく、適切かつ綿密な運用ルールの策定が重要となる。
本発表では、NACSIS-CAT40年間を4期にわけ、運用の変更と、主として図書書誌データに関する「品質」への意識の変化について、公開資料等をもとに概観し、これからのNACSIS-CATの学術情報基盤における役割および品質管理について考えるものとする。